「地震が来た瞬間、スマホが全然つながらなくなった」「光回線のルーターは生きてるのに、なぜかネットが使えない」——こんな経験、ありませんか?
実は、地震直後のネット・スマホ障害の多くは、回線が物理的に壊れたわけではなく、「輻輳(ふくそう)」という通信集中が主な原因です。仕組みを知っておくだけで、焦らず対処できるようになります。
この記事では、プロバイダの現場で働くアストロが、地震時のネット障害の仕組みと、すぐに使える対処法・備えを解説します。
結論:地震直後のネット障害は「回線パンク」が9割
地震が起きると、日本中の人が一斉にスマホを触ります。「大丈夫?」と家族に電話する、SNSで安否を確認する、ニュースを見る——この「一斉アクセス」が回線に集中し、パンク状態(輻輳)になってつながりにくくなるのです。
物理的にケーブルが切れたり、基地局が壊れたりしていない限り、時間が経てば自然につながるようになります。焦って何度も再接続を試みると、かえって輻輳を悪化させることもあります。
輻輳(ふくそう)とは?わかりやすく説明します
輻輳とは、簡単に言うと「道路の渋滞と同じ状態が通信回線で起きること」です。
通常、通信回線には「同時に処理できるデータ量の上限」があります。平常時はその上限を超えることはほぼないのですが、地震のような緊急事態では、何百万人もが同時に回線を使おうとするため、処理しきれずに詰まってしまいます。
携帯キャリア(docomo・au・SoftBankなど)は、輻輳が起きると「通信規制」をかけます。一般ユーザーの通話やデータ通信をあえて制限して、119番(消防)・110番(警察)などの緊急通話や、行政・インフラ関連の通信を優先させる仕組みです。
実際に現場にいると、ちょっと不思議なことが起きます。
それは、輻輳が一番ひどいタイミングって、意外と電話が鳴らないということ。
回線自体が詰まっているので、そもそもサポートセンターにもつながりにくいんですよね。
で、そのあとどうなるかというと――
回線が少し落ち着いた瞬間に、
「さっき全然つながらなかったんだけど!」
「圏外じゃないのに電話できないのはなんで?」
みたいな問い合わせが、一気に入ってきます。
オペレーター側としては、まず状況を確認して、こんな感じで説明します。
「先ほどは設備の故障ではなく、回線の混雑(輻輳)によって通信制限がかかっていた可能性が高いです」
「緊急通報(110や119)を優先するための仕組みで、一時的に一般の通信がつながりにくくなっていました」
ただ、正直ここが難しいところで、
ユーザーからすると「使えなかった」という事実がすべてなんですよね。
なので現場的には、ただ“規制でした”で終わらせるのではなくて、
「災害時に命に関わる通信を優先するための仕組みなんです」
と一言添えるだけで、空気が少しやわらぐのを感じます。
完全に防げるものではないからこそ、
どう伝えるかがめちゃくちゃ大事というのが、現場で働いている実感です。
スマホ(モバイル回線)と光回線、どちらがつながりやすい?
地震直後の「つながりやすさ」は、回線の種類によって変わります。
スマホ(4G/5G):最も混雑しやすい
地震のときに最初に混雑するのが、モバイル回線(4G/5G)です。みんなが手持ちのスマホで一斉につながろうとするためです。通話→テキスト・SNSの順で輻輳が起きやすく、電話はまずつながらないと思っておいたほうがいいです。
光回線(有線LAN):比較的マシなことが多い
自宅の光回線(フレッツ光や光コラボ)は、モバイル回線より混雑しにくい傾向があります。なぜなら、使う人が「自宅にいる人」に限られるためです。ただし、停電でルーターの電源が落ちると使えなくなる点は要注意です(後述)。
地震直後は「スマホより自宅Wi-Fi(光回線)のほうがつながりやすい」ケースも少なくありません。まずはWi-Fiに接続してみることをおすすめします。
地震後にWi-Fiがつながらなくなる「もう一つの原因」:停電
Yahoo知恵袋などを見ると、地震後に「光回線のWi-Fiが突然つながらなくなった」という投稿が多く見られます。このケースの多くは「停電によるルーター電源オフ」が原因です。
光回線を使うには、ONU(光回線終端装置)とルーターの両方に電源が入っている必要があります。停電で電源が落ちれば、当然Wi-Fiは使えなくなります。
停電が復旧した後もつながらない場合は、ONU→ルーターの順に再起動してみてください。再起動後、インターネットが復旧するまで数分かかることがあります。
停電対策として、ルーターやONUをUPS(無停電電源装置)やポータブル電源に接続しておくと、停電中でも光回線をしばらく使い続けられます。(詳しくはこちら→停電・災害時もパソコンでネットが使える!テザリングの設定方法と注意点)
地震発生直後にやるべきこと:5つの対処法
①電話より「テキスト」で連絡する
通話は輻輳の影響を最も受けやすいです。一方、LINEのテキストメッセージやSNSの投稿は、通話に比べてデータ量が小さく、輻輳中でも通じやすい傾向があります。家族への安否確認はまずテキストで試しましょう。
②Wi-Fi(光回線)に切り替える
スマホのモバイル回線がつながらないときは、自宅Wi-Fiに接続してみてください。光回線のほうが混雑しにくいことがあります。停電していなければ、Wi-Fi経由でSNSや情報収集ができる場合があります。
③「00000JAPAN(ゼロジャパン)」を使う
大規模災害時には、携帯キャリア各社が公衆無線LAN「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」を無料開放します。街中のWi-Fiスポットが無認証・無料で使えるようになるので、スマホのWi-Fi設定から「00000JAPAN」を探してみてください。
④繰り返しの再接続・再起動は避ける
輻輳中に何度もアプリを再起動したり再接続を試みたりすると、かえって輻輳を悪化させます。1〜2回試してダメなら、数分待ってから再試行するのがベストです。実際の現場では〜(※体験を追記:輻輳状態でアクセスが集中したとき、プロバイダ側でどう対処しているかを追記してください)
⑤モバイルバッテリーでスマホの電力を確保する
ネットが不安定なとき、スマホは必死にアンテナを探すため電池消費が激しくなります。大容量のモバイルバッテリーを充電しておき、いつでも使えるようにしておきましょう。
事前の備え:地震に強いネット環境を作るには
「もしものとき」に備えるなら、光回線1本に頼るのではなく、モバイルWi-Fiルーター(WiMAXやSoftBank Airなど)を組み合わせるのが有効です。回線の種類が違うため、一方が輻輳・停電で使えないときにもう一方が使えるケースがあります。
詳しくは → モバイルルーターっていいの?おすすめな人と注意点を初心者向けに解説
また、インターネットが遅い・つながらないときの原因パターンについては、こちらの記事も参考にしてください → インターネットが遅い原因10選|Wi-Fiや回線を快適にする改善ポイントを解説
「光回線の予備として!モバイルWi-Fiルーターのおすすめはこちら」
光回線が「地震の影響」で不安定になる場合もある
輻輳・停電以外にも、地震の揺れで以下のような問題が起きることがあります。
- LANケーブルが抜けた:揺れでルーターやONUのLANケーブルが緩んだり抜けたりすることがあります。まずケーブルの差し込みを確認してください。
- 電柱・幹線ケーブルの物理損傷:大きな地震では、外部の光ファイバーケーブルや電話線が断線するケースがあります。この場合は自力では直せないのでプロバイダへ連絡します。
- 局舎設備の障害:通信会社の建物や設備が被害を受けるケースもあります。復旧まで時間がかかることがあります。(実際の現場では〜※体験を追記)
プロバイダへ問い合わせる際のコツについては → ネットが遅い・つながらないときにプロバイダへ伝えると話が早い情報【対応側の本音】
まとめ:地震でネットがつながらないのは「想定内」と知っておこう
地震直後のネット・スマホ障害は、多くの場合「輻輳」が原因です。回線が壊れたわけではなく、みんなが一斉に使おうとして詰まっているだけなので、数分〜数十分待てば自然につながることがほとんどです。
- 電話より「テキスト・SNS」でまず連絡
- スマホがつながらなければ「自宅Wi-Fi」を試す
- 停電中はルーターが落ちている可能性→復旧後に再起動
- 「00000JAPAN」を知っておくと便利
- 事前にモバイルWi-Fiルーターを備えておくと安心
「地震でネットが使えない」という経験は誰でもしたくないものです。でも仕組みを理解しておくだけで、焦らず落ち着いて対処できるようになります。ぜひ今のうちに備えておいてください。
「停電・輻輳時のスマホ電源切れを防ぐ!大容量モバイルバッテリーはこちら」
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