「ルーターって今、値上がりしてるって本当?」「Wi-Fi 7が欲しいけど、もう少し待ったほうがいい?」——2026年に入ってから、こういう相談がじわじわ増えてきました。私はプロバイダ(通信)の現場で働いていて、回線やWi-Fi機器の相談を日常的に受けています。今回は、ニュースで話題になっている「2026年のルーター値上げ」について、買い替えで損をしないために知っておきたいことを、現場の目線で正直に整理します。
結論:今すぐ「全員」が買い替える必要はない。でも例外はある
先に結論から言います。値上げのニュースが出ているからといって、慌てて全員が駆け込みで買う必要はありません。ただし、「今のルーターがWi-Fi 5以前」「買って5年以上」「最近つながりが不安定」という人は、値上がりが本格化する前に動いたほうがいいケースがあります。逆に、今の速度に不満がなくスマホもPCもWi-Fi 7非対応なら、急いで買い替える意味は薄いというのが正直なところです。理由を順番に説明します。
※ここにアフィリエイトリンク(A8/もしも等のテキストまたはバナー)を挿入
例:今のルーターがWi-Fi 5以前・5年以上前の人向けに、定番の中価格帯Wi-Fi 6/6Eルーター(BUFFALO・NEC Aterm・TP-Linkなど)への乗り換えリンク。
※向く人:5年以上前のルーターを使っている/WPA3非対応で不安な人。向かない人:今の速度に満足していて端末もWi-Fi 7非対応の人(その場合は待ってOK)。
なぜ2026年にWi-Fiルーターが値上がりするのか
背景にあるのは「メモリ(DRAM・NANDフラッシュ)の価格高騰」です。AIサーバー向けの需要が爆発し、メモリメーカーが利益率の高いサーバー向けに供給を集中させた結果、一般機器向けのメモリが値上がり・品薄になっています。調査会社カウンターポイント・リサーチによると、通信機器向けメモリの価格は過去1年で大幅に上昇したと報じられており、かつてルーターの製造原価のごく一部だったメモリコストが、今では原価の2割以上を占めるまでになっているとされています(出典:Counterpoint Research、INTERNET Watchなどの報道)。
ルーターやONUのような通信機器にもメモリは必ず載っているので、この高騰は無関係ではありません。報道ベースでは、この値上がり傾向は少なくとも2026年半ばまで続くと見られています。ただし「いつ・何円上がるか」は各メーカーの判断次第なので、ここは推測として受け取ってください。値上げを断定する記事もありますが、現時点では「上がりやすい地合いになっている」が正確な表現だと考えています。
現場でいま増えている「値上げ前に買ったほうがいい?」という相談
実際の現場では、ニュースを見たお客様から「今のうちに買い替えたほうがいいですか?」と聞かれることが増えています(※体験を追記)。ここで多いのが、「値上げ」という言葉だけが先行して、自分のルーターが本当に買い替え時なのかを確認しないまま焦ってしまうパターンです。お客様はAだと思って相談に来るけれど、中から見ると本当の原因はBだった——というのは、この手の相談でよくあることです。
プロバイダ社員が考える「今買うべき人・待っていい人」
今、買い替えを検討していい人
次のどれかに当てはまる人は、値上がりが本格化する前に動くメリットがあります。①ルーターを買って5年以上経っている、②今使っているのがWi-Fi 5(11ac)以前で、セキュリティ規格WPA3に非対応、③最近「夜だけ遅い」「ブツブツ切れる」など不調が出ている、④最近スマホ・PCを新しくした(端末側がWi-Fi 6/7対応になった)。特に②のWPA3非対応は、安全面でも買い替え理由になります。古いルーターの不調についてはルーターの寿命は何年?買い替えサインもあわせて読んでみてください。
急がず待っていい人(=今は買わなくていい人)
一方で、今の速度に不満がなく、スマホもPCもWi-Fi 7に非対応なら、無理に最新機を買う必要はありません。Wi-Fi 7は「ルーターだけ」最新にしても、つなぐ端末が対応していないと本来の力は出ないからです。実際の現場でも、「Wi-Fi 7にしたのに体感が変わらない」というご相談はよくあります(※体験を追記)。このあたりはWi-Fi 7ルーターは本当に必要?で詳しく書いているので、迷ったら先にそちらを。値上げに不安を煽られて、必要のないハイエンド機を買うのが一番もったいない、というのが正直な本音です。
「今のままで困っていないなら、無理に買い替えなくて大丈夫です」
沖縄・高温多湿だと見落としがちな「ルーターの寿命」事情
私は沖縄に住んでいるのですが、地域の事情も買い替えタイミングに関わってきます。高温多湿や夏の室温の高さは、ルーターのような電子機器にとって負担になりやすく、熱がこもると動作が不安定になることがあります。実際の現場でも、夏場に「急に遅くなった・再起動が増えた」という相談が増える傾向があります(※体験を追記)。値上げを気にする前に、まず置き場所や熱対策で改善できないかを確認するのが先決です。熱が原因のケースはルーターの熱暴走でWi-Fiが遅くなる?で具体的な対策をまとめています。値上げに乗じて買い替える前に、「本当に機器の寿命なのか、環境の問題なのか」を切り分けるだけで、無駄な出費を防げます。
買うと決めたら:失敗しない選び方のポイント
買い替えを決めた場合は、最上位モデルを狙うより「自分の家の広さ・間取り・つなぐ台数」に合ったものを選ぶのが失敗しないコツです。一人暮らしや1〜2部屋なら中価格帯で十分なことが多く、戸建てや複数階ならメッシュWi-Fiや中継機も選択肢になります。WPA3対応かどうか、メーカーのサポート・ファームウェア更新が続いているかも要チェックです。一人暮らしの方は一人暮らしにおすすめのWi-Fiルーターもどうぞ。
まとめ:値上げに焦らず、自分の買い替え時かどうかで判断を
2026年はメモリ高騰の影響でルーターが値上がりしやすい地合いです。ただ、それは「全員が今すぐ買うべき」という意味ではありません。Wi-Fi 5以前・5年以上前・不調あり・端末を新しくした、という人は値上げ前に動く価値があります。逆に今困っていないなら、慌てて買う必要はありません。値上げのニュースに煽られず、「自分のルーターは本当に買い替え時か?」を切り分けて判断するのが、いちばん損をしない方法です。迷ったら、まずは置き場所・熱・端末側の対応状況を確認してみてください。


コメント