インターネットが遅いと感じたとき、ルーターや回線プランばかり気にしていませんか。
実は、LANケーブルの種類や古さによって通信速度が変わることがあります。
特に、古いLANケーブルをそのまま使っている場合は、回線やルーターの性能を十分に引き出せていないこともあります。
この記事では、LANケーブルで速度が変わる理由、カテゴリごとの違い、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
LANケーブルで速度は変わる?
結論からいうと、変わることがあります。
ただし、LANケーブルを替えれば必ず劇的に速くなるわけではありません。
通信速度は、回線、ONU、ルーター、パソコンやゲーム機などの対応速度によっても決まります。
そのため、LANケーブルだけが原因とは限りませんが、古い規格のケーブルを使っているとボトルネックになることがあります。
なぜLANケーブルで差が出るのか
LANケーブルには、通信できる速度や周波数帯の目安が決まっている「カテゴリ」があります。
このカテゴリが低いと、今のネット環境に対して性能が足りず、回線の実力を出しきれないことがあります。
たとえば、高速な光回線を契約していても、古いLANケーブルを使っていると、機器同士の接続部分で速度が頭打ちになることがあります。
つまり、回線が速くても、ケーブルが追いついていなければ全体の速度は上がりません。
LANケーブルのカテゴリとは?
LANケーブルのカテゴリとは、簡単にいえばそのケーブルがどのくらいの通信性能に対応しているかを示す規格です。
よく見かけるのは、Cat5e、Cat6、Cat6Aなどです。
数字が新しいほど高性能になる傾向がありますが、家庭用では必要以上に高いカテゴリを選べばよいというわけでもありません。
大切なのは、今使っている回線や機器に合ったものを選ぶことです。
よく使われるカテゴリの違い
家庭でよく見かけるカテゴリは、主に次のとおりです。
Cat5e
古くから広く使われている規格です。
一般的な家庭利用なら、今でも使えるケースはありますが、古いケーブルは劣化している可能性もあります。
Cat6
現在の家庭用では、かなり使いやすい定番です。
迷ったらまず候補にしやすく、動画視聴、オンライン会議、ゲームなど幅広く使いやすい規格です。
Cat6A
より高速な通信環境を意識したい人向けです。
今後を見据えて選ぶなら候補になりますが、家庭によってはオーバースペックになることもあります。
Cat7・Cat8
さらに高性能な規格として知られています。
ただし、一般家庭では必要になる場面はそこまで多くなく、価格や扱いやすさとのバランスも考える必要があります。なお、Cat7・Cat8は高性能ですが、規格上のコネクタ仕様や製品ごとの表記が少し複雑なこがあるので無理には選ばないほうが無難です。
家庭用ならどれを選べばいい?
多くの家庭では、Cat6かCat6Aを選んでおけば十分です。
特に迷った場合は、使いやすさと価格のバランスからCat6が選びやすいです。
なお、ルーターに付属しているLANケーブルは、基本的にそのルーターに対応したものが入っているため、通常はそのまま使って問題ないことが多いです。
新しくルーターを買って付属ケーブルを使う場合は、まず過度に心配しなくて大丈夫です。
ただし、光回線を10Gプランで使うなら、LANケーブルはCat6A以上を選ぶのが基本です。
10Gbpsクラスの通信を活かすには、回線だけでなく、ルーターや端末、有線LANポートも対応している必要があります。
次のように考えるとわかりやすいです。
- 普通の家庭利用ならCat6
- 今後の買い替えを減らしたいならCat6A
- ルーター付属のLANケーブルなら通常はそのままでOK
- 光回線を10Gで使うならCat6A以上
- 古すぎるケーブルを使っているならまず交換を検討
必要以上に高いカテゴリを選んでも、回線や機器側が対応していなければ効果を感じにくいことがあります。
LANケーブルを替えると速くなるケース
次のような場合は、LANケーブル交換で改善する可能性があります。
- 昔買った古いケーブルを使っている
- ケーブルにカテゴリ表示がなく、規格が不明
- 高速回線に変えたのに速度が伸びない
- ルーターやパソコンは新しいのに通信が遅い
- ケーブルの折れ曲がりや劣化が気になる
見た目では問題なさそうでも、古いケーブルや傷んだケーブルが原因になっていることはあります。
替えても速くならないケース
一方で、LANケーブルを替えても改善しないこともあります。
その場合は、別の場所に原因がある可能性があります。
回線そのものが遅い
契約している回線速度が低い場合は、ケーブルだけ替えても大きな改善は期待しにくいです。
まずは回線プランや混雑状況の確認が必要です。
ルーターや端末が古い
LANケーブルが新しくても、ルーターやパソコンの有線LANポートが古いと、そこで速度が制限されることがあります。
ネット環境は、どこか一つだけでなく全体のバランスが大切です。
Wi-Fi接続で使っている
スマホやノートパソコンをWi-Fiで使っている場合、LANケーブルの影響は直接出ません。
有線接続している機器だけに関係する点は注意が必要です。
LANケーブル選びのポイント
LANケーブルを選ぶときは、カテゴリだけでなく使いやすさも見ておくと失敗しにくいです。
長さは必要以上に長くしない
長すぎるケーブルは配線しにくく、見た目もごちゃつきやすくなります。
必要な長さを確認して、少し余裕がある程度にすると扱いやすいです。
フラット型か丸型かを見る
ドアのすき間や壁際に沿わせたいならフラット型が便利です。
一方で、耐久性やノイズ対策を重視するなら丸型が向くこともあります。
爪折れ防止タイプも便利
抜き差しが多い場所では、コネクタ部分が壊れにくいタイプのほうが安心です。
地味ですが、長く使うなら意外と大事なポイントです。
買い替えの目安
次のような場合は、LANケーブルの買い替えを検討しやすいです。
- かなり前に買ったまま使っている
- カテゴリがわからない
- ケーブルが細く傷んでいる
- 回線やルーターを新しくした
- 速度測定で有線でも遅い
価格はそこまで高くないことが多いため、原因切り分けの意味でも交換しやすい部品です。
結局どう考えればいい?
結論として、LANケーブルで速度は変わることがあります。
特に、古いケーブルや低いカテゴリのケーブルは、今の回線環境ではボトルネックになる可能性があります。
また、光回線を10Gで使うならCat6A以上を前提に考えるのがわかりやすいです。
1G回線ならCat6でも十分なことが多いですが、10G環境ではケーブル選びも重要になります。
ただし、ケーブルだけ見ればいいわけではありません。
ルーター付属のLANケーブルであれば通常利用ではそのままで問題ないことが多く、必要に応じて回線、ルーター、端末の性能もあわせて確認することが大切です。
まとめ
LANケーブルは、ただつながれば何でも同じというわけではありません。
カテゴリの違いによって、対応しやすい通信速度や使い勝手に差が出ます。
家庭用なら、まずはCat6を基準に考えると選びやすいです。
ただし、光回線を10Gで使うならCat6A以上は必須と考えて選ぶのが安心です。
また、ルーターに付属しているLANケーブルは基本的にそのルーターに合ったものなので、通常利用では過度に心配しなくて大丈夫です。
もし古いケーブルを使っているなら、ネット環境改善の第一歩として見直してみる価値はあります。


コメント